第四十四回日本社会心理学会大会への招待

大会準備委員長
安藤 清志

 このたび日本心理学会の大会を初めて東洋大学で開催させていただくことになりましたが、二月初旬に一号通信をお届けして以来、何やらアッという間に九月の大会が間近に迫ってきたというのが実感です。会員の皆様のご協力をいただき、準備は順調に進んでいます。口頭・ポスター発表は五〇〇件近い申し込みをいただいていますが、大会期間が例年より半日長くなっていますので、多少ともゆとりのあるプログラムが組めるのではないかと思っています。

 一号通信でもお知らせした通り、本大会では個人発表以外にも「インターフェイス」を統一テーマに多様なプログラムを用意する予定です。大会二日目に予定されている公開講演会には早稲田大学の長谷川真理子先生をお招きし、進化心理学と社会心理学の関わりについてお話いただくことになっています。準備委員会が用意する四つの「インターフェイス・ワークショップ」も着々と準備が進んでいます。正式な題目は未定ですが、「トラウマを語ること」「カルト、テロリズム」「被害者と社会」「余暇活動」といった内容になる予定です。それぞれ多彩な顔ぶれが登場することになっていますので、活発な議論が展開されることになるでしょう。なお、東洋大学大学院社会学研究科は、平成一五年度より五年間、文部科学省の「オープン・リサーチセンター」の一つに選定され、既に二つのプロジェクト(「現代社会における自我・自己の様相とその変容」、「犯罪・非行・災害における加害者・被害者(被災者)者と社会」)が進行しています。今回のインターフェイス・ワークショップのうちのいくつかは、学会のご厚意により、このオープンリサーチセンターと共催という形をとらせていただくことになっています。

 自主企画・運営ワークショップには、七件の応募をいただきました。「ステレオタイプの伝達とその社会的意義」、「電子コミュニティの歴史的変遷と社会心理学」、「規範研究は比較制度分析に収斂されるのか?」、「コミュニケーション・メディアのポジティブ効果」、「臨床心理学と社会心理学のインターフェース」、「自尊感情測定尺度開発の試み」、「対人関係・集団・文化」 です。興味深いテーマが並んでいますので、こちらも充実した二時間を過ごしていただけることでしょう。

 さて、大会の楽しみの一つは、多くの人との出会いです。懇親会(大会二日目)の会場は夜景を楽しめる一六階スカイホールに用意いたしますが、「懇親会も研究活動の一環」という信念?のもと、こちらも充実した「内容」にしたいと思っています。今回の大会は直前に東京大学本郷キャンパスにおいて日本心理学会の大会が予定されていますので、連続して参加される方にとっては疲れが溜まる頃です。大会初日の夕刻にはちょっと一杯、ビールで疲れを癒す場所を提供する予定です。この他にも、「当日のお楽しみ」企画を考案中です。

 今回の大会では、大会期間が三日間になったことやWebで発表申込みや論文投稿が行われたこと、論文掲載料が無料になったことなど、大会運営に関してこれまでとは少し異なる部分が含まれています。戸惑われる向きもあると思いますが、これは会員数の増加に伴い、学会活動・大会運営そのものが一つの転機にあるという認識から、さまざまな試みを通して今後の学会活動や大会運営の方向を探るという意味があります。会場で簡単なアンケート用紙を配布させていただきますので、是非、こうした試みについてご意見をお寄せください。結果を常任理事会や次回の大会主催校にお知らせして、よりよい学会、大会運営を皆で目指していきたいと思います。

 大会準備は、学生たちの助けなしには成り立ちません。本学では平成一二年四月に社会心理学科が設置されましたが、ようやく完成年度を迎えて一年生から四年生までが揃いました。この中から五〇名あまりの学部生、大学院生が皆様をお迎えします。「社会心理学科」の学生として「社会心理学会」の大会のお世話ができることに誇りを感じると同時に、今からとても張り切っています。大会期間中、何かありましたらどうぞ気軽に声をかけてください。また、仕事の合間に皆様方の研究発表を聞きに伺うこともあるとあるかと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。準備委員および学生一同、会場で皆様方にお会いするのを楽しみにしております。