調査1
まず調査(日本)によって、関係の親密度とネガティブコミュニケーションを用いる傾向の間に関係があるかを確認する。関係の親密度の指標には、関係の主観的不確実性の知覚を含み、不確実性の認知が直接コミュニケーションに影響を与えているかどうかを調べる。あくまでも「主観」が影響を与えている事を確認したいので、調査はスノーボール調査を行い、対象者とその知り合い(配偶者など)の両方からの回答をペアデータとして分析する。
調査2(日米)
1で結果が得られたら、次に日米両国において質問紙による実験を行う。ここでは家族・友人・同僚・他人などいくつかの対象人物について考えてもらい、それぞれについてどのようなコミュニケーションを取るかを尋ねる。ただし、分析は対象人物のカテゴリー毎に行うのではなく、それぞれについての主観的不確実性の指標の高低に基づいて分析を行う。また、まず日米データをまとめて共に分析し、主観的不確実性がコミュニケーションに与える影響を確認。そこで影響が見られたら、続いて国別に分析し、その傾向の強弱、そして主観的不確実性そのものの平均値の比較を日米間で行う。
実験(日米)
他者との関係の不確実性を操作し、ネガティブな感情を喚起させた上で、その後のコミュニケーションを観察する事を考えている(日米データのコーディングは、申請者は過去にも行った経験あり)。・アメリカでのデータは現地での研究協力者に収集を依頼する予定であり、研究費は主にその郵送料に研究費を充てたいと考えている。