1.研究室,ゼミの特徴(研究テーマ,学べる内容)
研究室としては、リスク認知研究、災害に関連する心理学的研究、の看板を上げています。院生達にもそういったテーマを勧めていますが強制はしません。というか、あまり私の言うことを聞いてもらえません。まあ、カクテルパーティー効果の背景音声程度には処理されているようで、皆さん、何らかの形でリスク研究とはかかわりがあります。
2.ゼミ運営で工夫している点とその成功例など
ゼミは、院生による自身の研究プランや分析結果の紹介、学会発表の予行演習などを中心に行っています。現在進行中の仕事をつつき合う、という感じです。
3.ゼミ所属を希望する学部生,大学院生に向けてのメッセージ
前期課程への入学を希望する方へ
心理学の知識の広さは大学院入試に合格できさえすれば十分です(といっても、準備は結構たいへんです)。リスク分析や災害関連の知識も入学後に修得できます。そういったことよりも、むしろ、自分の卒業研究で用いた「データ分析法」に精通し、仮説のもととなる「理論」をしっかり理解していることが望まれます。これらは入学後に研究を進める上で大きなアドバンテージとなります。
後期課程への入学を希望される方へ
得意とするデータ分析手法をもち、そのレベルは学術雑誌への投稿を前提としたものであることが望まれます。修士論文のメインテーマがリスクや災害以外でもかまいません。その場合、修士課程で修得したモデルをリスクや災害の問題に生かす研究を後期課程入学後にスタートさせることも可能でしょう。修士課程在籍時に学会発表の経験があり、できれば、学術誌への投稿にもかかわっていることが望まれます。