広島大学総合科学部・大学院総合科学研究科 社会心理学研究室(坂田桐子・小宮あすか )

1.研究室,ゼミの特徴(研究テーマ,学べる内容)

坂田研究室では、「個人も集団も幸福な状態」「多くの集団が社会の中で平和的かつ生産的に共存できる状態」の実現を目指して、様々な理論的・実証的研究に取り組んでいます。現代の社会や組織に求められるリーダーシップや影響過程,多様なメンバーの個性を活かせる集団運営のあり方に興味のある人,個人と集団または集団同士のダイナミクスについて考えたい人におすすめです。
小宮研究室では、「ひとのこころや行動は、社会環境への適応に役立つようにできている」という観点から、社会環境(社会規範や文化)がどのように個人のこころや行動に影響を与えているのかを明らかにすることをメインに研究を進めています。地域や国・文化の違いに興味のある人、ある心のクセや行動を「機能」という観点から考えてみたい人におすすめです。

2.ゼミ運営で工夫している点とその成功例など

  • 自立性と主体性,相互扶助,寛容で生産的な規範を維持できるように努力しています。あとはひたすら楽しく!
  • 相互の意思疎通のために,メーリングリストとオンラインストレージを利用し,ペーパーレスでゼミを行います。また,ゼミ生がよく使用する測定尺度やその出典,基本的な文献などもストレージ上に蓄積することで相互の利便性を図っています。

3.ゼミ所属を希望する学部生,大学院生に向けてのメッセージ

広大総科の社会心理学研究室では、どちらのゼミでも集団・社会と個人のダイナミクスに着目し、「人間とは何か」「人間の社会性とは何か」について理論的・実証的研究を進めています。2つのゼミの運営は別々ですが、ゼミ室や院生室は共有しており、教員・学生が相互に交流しながら楽しく研究に取り組んでいます。また、社会心理学研究室のある講座内には、認知心理学・生理心理学・臨床心理学を専門とする教員もおり、脳波を始めとする生理指標やパーソナリティ、厳密な認知実験の各手法を取り入れながら、総合的に(「総合科学」として)研究を進めることが可能です。集団や規範、社会や文化と個人のこころの関わりに興味を持っている学部生・大学院生・PDを幅広く受け入れています。お気軽にお立ち寄りください。