1.研究室,ゼミの特徴(研究テーマ,学べる内容)
被服という言葉からは、衣服を着るとを考えてしまいますが、服飾事典などを紐解くと、そには、「被服とは、身体の外見を変えるために用いる全てのものを指す」とあります。つまり、衣服をはじめとする身体各部を覆い包むものが被服であり、かぶりもの・はきもの・ヘアスタイル・かつら・ヒゲ・化粧・アクセサリー・入れ墨までが含まれます。東亜大学の被服心理学研究室では、そんな被服が人の心理や行動においてどのような役割を果たすのかなど、被服の社会・心理的側面を研究しています。
2.ゼミ運営で工夫している点とその成功例など
被服が指し示す対象が、衣服・はきもの・ヘアスタイル・かつら・ヒゲ・化粧・アクセサリー・入れ墨など広域にわたるように、被服の社会・心理的側面を研究するといっても、その研究手法も多様に存在しています。質問紙調査や実験はもちろんのこと、ドイツの歴史家カール・ラムプレヒトが、歴史学は社会心理学的学問であるという言葉を残しているように、人類の歴史とともに歩んできた被服を研究するうえでは、歴史学的な手法や社会学的な手法も必要になってきます。ゼミでは、従来の既成概念にとらわれることなく、自由な発想を大事に研究方法を採用し、研究しています。
3.ゼミ所属を希望する学部生,大学院生に向けてのメッセージ
被服に関する社会心理学的研究は、アメリカでは1960年頃に、日本では1980年代の初頭にはじまりました。まだまだ研究がはじまって日が浅く、未知の事柄も多数存在しています。一緒に、被服のもたらす社会・心理的機能などについてあきらかにしていきましょう。