社会心理学者(特に,日本の)は,この問題(血液型と性格に関連はあるのか,あるいは,なぜ人間は両者に関連があると考えてしまうのか)について,長年にわたって研究を続けてきました.情報発信も積極的に行ってきています.ここではそのうち,オンラインで提供されているコンテンツをご紹介します.
最新の研究成果
縄田 健悟 (2014).
血液型と性格の無関連性――日本と米国の大規模社会調査を用いた実証的論拠――.
心理学研究, 85(2), 148-156.
Web記事
- 「血液型性格判断をやめよう」(中西 大輔氏 広島修道大学人文学部)
- 「血液型性格判断を疑ってみよう!」(サトウ タツヤ氏 立命館大学総合心理学部)
- 「血液型-性格関連説について」(柴内 康文氏 東京経済大学コミュニケーション学部)
- 「ABOFANへの手紙」(渡邊 芳之氏 帯広畜産大学心理学研究室)
※上記はいずれも現在はアップデートされておらず,記録として残されている状態です.かなり古いコンテンツであるからこそ,社会心理学者が長く真剣にこの問題と向き合ってきたことの証左と言えるのではないでしょうか.
関連論文
日本社会心理学会の機関誌『社会心理学研究』や年次大会における研究発表でも,多くの関連研究が公表されています.例えば両データベースを「血液型」で検索した結果は下記の通りです.
関連書籍
- 上瀬 由美子 『ステレオタイプの社会心理学-偏見の解消に向けて』 サイエンス社
- 小塩 真司 『性格を科学する心理学のはなし―血液型性格判断に別れを告げよう』 新曜社