日本社会心理学会2005年度第49回公開シンポジウム
「住みよい環境のあり方を探る – 社会心理学的アプローチ -」
会期
平成17年6月11日(土) 午後2時 – 5時
会場
琉球大学法文学部新棟215教室(沖縄県西原町千原1)
概要
心理学の俎上で、環境に関する議論の経緯から、環境の区分やその呼称として、例えば地理的環境、行動的環境、物理的環境、社会的環境等が挙げられます。本シンポジウムでは、自然(地理)的環境と社会(人間)的環境に焦点を当て、人間―環境関係の脈絡で住みよい環境のあり方について考察を深めることができればと思っています。
ところで、いま沖縄においては、政治(例えば、米軍の駐留や環境ハザード等)、経済(例えば、自然環境の改変と経済性の追求等)、社会(例えば、夜型社会や長寿社会等)、文化(例えば、伝統的な自己観等)等に関する諸特徴や条件の影響を受け、「自然環境の保全」、「基地と生活環境」、「子どもの教育環境」、「高齢者の社会参加」等の問題に強い関心が持たれています。今回は、これらの問題に関して、四氏のシンポジストと二氏の討論者に登場をお願いし、社会心理学の立場から議論が展開されることを期待しております。そして、この議論を経て、住みよい、或いは快適な環境に関する考えにヒントが得られれば幸いに思います。また、本シンポジウムの成果が沖縄に住む人々の環境を良くする上で何らかの貢献ができればと願っています。
提案者(敬称略)
- 快適な日々の生活の追求と素晴らしい自然環境の保全
– いかにして“超”楽天主義を克服するか –
桜井国俊(沖縄大学学長) - 米軍事基地と政治、経済、社会、文化、人権
大城冝武(沖縄キリスト教学院大学人文学部) - 大人の社会規範的行動と子どもの教育環境
中村 完(琉球大学法文学部) - 高齢者の社会参加活動推進に向けて
藤田綾子(大阪大学大学院人間科学研究科)
(指定討論者)
- 岩田 紀(大阪樟蔭女子大学人間科学部)
- 金城 亮(名桜大学国際学部)