第60回公開シンポジウム

日本社会心理学会2016年度第60回公開シンポジウム
「幸福感の社会心理学―富山県、福井県、石川県に住む人々の幸福感はなぜ高い?!―」

会期

2016年11月19日(土)13:30~16:30

会場

富山大学人文学部3F第6講義室

話題提供者

  • 竹ノ山圭二郎氏(富山福祉短期大学)
    「高度差4000mの幸福:ニッポン的“富山人”と富山型福祉」
  • 小杉素子氏(静岡大学)
    「ふるさとの内と外:幸福感はどこから来るのか」
  • 内田由紀子氏(京都大学)
    「地域の幸福とは何か:文化心理学からの考察」

司会・企画

黒川光流(富山大学)

開催趣旨

 2011年に法政大学大学院の坂本光司研究室が発表した「47都道府県の幸福度に関する研究成果」では,幸福度ランキングの1位は福井県,2位は富山県,そして3位は石川県という結果でした。また,2014年に日本総合研究所が発表した「全47都道府県幸福度ランキング」でも,福井県は1位,富山県は5位,そして石川県は6位と,北陸3県が上位に位置していました。
 いずれのランキングも,社会経済統計のデータを利用して順位をつけたものであり,主観的経験としての幸福を調査したものではありません。そのため,これらの結果は幸福の一側面を表しているに過ぎないのかもしれませんが,富山県,福井県,石川県に住む人々が幸福であることを示していると言えます。
 本シンポジウムでは,地域の中にいてその地域の幸福を考えるとき,地域の外に出てその地域の幸福を考えるとき,そして学術的に地域の幸福を考えるとき,それぞれの視点から話題提供していただき,地域の幸福について考える機会としたいと思っております。また,地域の幸福に対し,社会心理学がどのように貢献できるか考える一助となれば幸いです。