「隠す」心理を科学する
―欺瞞的コミュニケーション研究の最前線―

第2日(9月18日) 15:45~17:15 E号館2F 206

企画者
太幡 直也(愛知学院大学)
佐藤 拓(いわき明星大学)
司会者
太幡 直也(愛知学院大学)
話題提供者
朴 喜静(Daegu Metropolitan Police Agency)
藤原 健(大阪経済大学)
丹野 宏昭(東京福祉大学)
指定討論者
村井 潤一郎(文京学院大学)

概要
われわれの社会生活では、隠し事をする、嘘をつくなど、「隠す」という行為は不可欠のものである。したがって、「隠す」心理を探求することを通し、人間の特徴をより深く理解できると考えられる。本ワークショップでは、隠し事や嘘が用いられるコミュニケーション、すなわち欺瞞的コミュニケーションの最新の研究に関する話題提供や議論を通し、「隠す」という観点から人間の特徴の理解を深めることを試みる。

本ワークショップでは、3名の話題提供者が登壇する。最初に話題提供する朴は、嘘をつく行為者の感情に焦点を当て、行為者の感情統制能力が非言語行動に及ぼす影響について紹介し、正確な嘘の解読および捜査場面での活用性について報告する。続いて話題提供する藤原は、隠匿情報検査を用いた欺瞞検知に着目し、欺瞞検知と、否定の手振りや社会的スキルなどとの関連について報告する。最後に話題提供する丹野は、近年ブームとなっている人狼ゲームを扱った心理学や関連領域の研究について紹介する。人狼ゲームは、参加者同士で嘘をついたり、嘘をついている人間を探したりする、欺瞞的コミュニケーションをベースとしたコミュニケーションゲームである。

最後に、総合的な討論において、欺瞞的コミュニケーションに関する研究の今後の可能性について議論する。


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